ヒメバラモミ [木本P]

ヒメバラモミ(Picea maximowiczii)は八ヶ岳、南アルプス仙丈ヶ岳、奥秩父に自生し、個体数も少ない。八ヶ岳の山梨県側には神社などに植栽されている場合がある。球果は日本産トウヒ属の中で最も小さいとされ、2.5~4.5センチ、ただし南アルプスなどでは5,6センチのヒメバラモミもある。

bヒメバラモミ1.jpgbヒメバラモミ2.jpg

写真の球果は山梨県。葉っぱの断面は菱形で四面に気孔条がある。

追記:森林総研の勝木氏の研究によると、隔離分布しているヒメバラモミとアズサバラモミは系統的には同一種であろうという見解であった。

また、絶滅危惧種の救済としてヒメバラモミの種子育苗テストが行われ、育成された苗木を2011年12月に古代の森研究舎で2本譲り受けた。冬は-10℃近くになり夏はまあまあ冷涼という八ヶ岳山麓と似た気候である蔵王山麓に元気に育ってくれるといいのだが。(2012冬)

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