ツノハシバミ [木本C]
ツノハシバミ (Corylus sieaboldiana )は全国の山地に生える落葉低木。果苞は先がくちばし状になり面白い形をしている。
宮城県白石市白石城の斜面に生えるツノハシバミ。果実が全部堀に落ちてしまうのでもったいない気がする・・・
取り出した堅果(写真の果実は白石市不忘産)は円錐形(背景の一マスが1mm)
果実基部のへそは大きく、境目が少しへこむ。
基部との境目の線は緩い凹凸がある。上半部果皮には白い毛が密生し、花柱に近づくと濃くなる。
果皮の拡大。クリのような目立つ縦筋はみられない。
クリ [木本C]
クリ(Castanea crenata Sieb. et Zucc.)は 北海道南部から九州までいたるところに植えられ、広葉樹林内にも生育している。
蔵王町遠刈田温泉のクリ。
2本のクリの木からとれた果実は大小様々。
クリの果実下半部には大きくざらざらしたへそがあり、上半部は縦にすじが入った光沢のある果皮である。
光沢がある堅い外果皮の内側には、毛状の中果皮がびっしりはりついてクッションと断熱の作用がある。
美味しいクリはヒトはもちろんサルやクマも大好き。写真は山形県小国町のクリ林内で見つかったクマに食われた果実である。一見中身があるように見えるが、裂け目がついて中身はそっくりない。クマはとても上手にクリを食する。